鎌倉幕府二代将軍の源頼家が入浴中に
北条氏の刺客に襲撃された温泉
修善寺川沿いにあった七つの外湯のひとつで、1204年7月18日に幽閉されていた鎌倉幕府二代将軍の源頼家が、入浴中に北条氏の刺客に襲撃された温泉だったと伝えられています。
併設する高さ12メートルの「仰空楼」は、かつて修善寺を愛した「夏目漱石」の漢詩にちなんで名付けられました。
かつてこの付近にあった旧「筥湯」跡を旅館新築の基礎工事のため掘ったところ、古い湯殿跡が発見され頼家入浴の温泉ではないかといわれています。筥湯の語源はわかっていませんが、筥とは竹などで編んだ丸い米盛り器のことで「箱湯」との記載例もあります。