赤蛙公園

赤蛙公園

作家、島木健作は、1944年(昭和19年)の秋、胸部疾患の療養のため修善寺の温泉宿に滞在していました。
ある日の散策で桂川の上流まで歩いて行った帰り道、この赤蛙公園付近で川を見つめていると一匹の赤蛙が目に入りました。蛙は向こう岸へ渡ろうとして一生懸命に泳ぎ、押し流されて、這い上がることを繰り返しているうち、精根尽きて渦の中へ飲み込まれてしまいました。
死期の近かった健作は、蛙の生への努力を共感をもって感慨深く眺め、運命に従順なものだけをもつ静けさに強く感動し、帰京後、有名な短編「赤蛙」を書きました。
発表は彼の死後の1946年で、遺稿とも言われています。

赤蛙公園

5月下旬から6月中旬には「ほたるの夕べ」が開催され、公園内をほたるが飛び交います。

赤蛙公園
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